普段の仕事や生活で、チェックリストを使っているものの、もっと有効に使う方法や、そもそもどれだけ意味があるのか気になって、読んでみた。現役の医師が自身の仕事に普及させるために、様々な現場でのチェックリストの使われ方、効果、導入の仕方などを実体験に沿って描いている。チェックリスト自体は、経済的な導入コストは、ほぼゼロな訳だが、導入現場の慣習や、状況、シンプルすぎるゆえに、その有効性に疑問をもつ先入観もあり、簡単に導入できない現状がある。実際、チェックリストの導入を普及させる立場にある著者ですら自分にはその必要はないし、効果も疑問視していたようだが、結果は、実際に読んで確認してもらいたい。
個人的には、どちらかというと、ToDoリストやタスク分割としてチェックリストを使っており、安全確認的な内容である本書のそれと、少し乖離していて、知りたい内容が書いてあったわけではなかったものの、エピソード的で、物語的でもある本書は、読みやすい。
先述のとおり、チェックリストは、経済的な負担は、ほぼゼロであるし、あらためめて、自分なりの使い方をよりよくしていきたいと思った次第。
